Machine-gun Talk! 23

「黒子くんってさ、いつも敬語だけど怒るとやっぱり敬語じゃなくなったりするの?」
「いきなり何の話ですか」
「そういやあたし黒子くんが怒ってるとこ見たことないな、と思って。別に黒子くんに怒られたいとかじゃなくてね?火神くんとかキャプテンとかよく怒ってるじゃん、あれ見てて黒子くんってどんな風に怒るんだろ……って考えてたら気になってきちゃってさ。もちろんあたしとしては怒るより笑ってくれるほうが嬉しいんだけど、まあなんていうか、とにかくあたしはそのポーカーフェイスを崩したい訳だ!」
「真面目に力説されても困ります」
「そんなこと言わずに黒子くん……え、ちょっと待って無言で置いてかないでー!」

黒子くんを怒らせると標準語を放ちながら殴り飛ばされて端から見てる身からしても物凄く怖いので、無理やり怒らせようとするのはやめなさい。地獄をみることになりますよ。まさしく怖いもの知らずだったあのときのあたしにキツく言っておこうと思う。

黒子くんが火神くんを殴り飛ばした。負けじと火神くんが黒子くんを殴り返した。危うく誠凛全面闘争が勃発するところだった。ぶつかりあってスッキリしたのか、黒子くんと火神くんはまた闘争心をメラメラ燃やした顔をしてコートに立っている。黒子くんが火神くん殴ったときはどうなるかと思ったのに、男の子の友情ってよく分からない。これが女の子同士なら今すぐにでも友情決裂してますよ、聞いてます?そこのお二人さん!

監督の指示通り、第四クォーター最初のシュートを火神くんがひっぱたいた。まだ飛べたのか!?そんな顔をしている秀徳。

うちのエースを舐めてもらっちゃ困るぜ!ブイブイ行っちゃうぞ!と言いたいところだけれど、火神くんの体力が限界寸前なのは確かだ。あとは黒子くんの高尾くん攻略にかかってる。とうとう黒子くんが高尾くんのホークアイを出し抜い……た!?出し抜いた!!高尾くんがボールと火神くんの間に入ろうとするよりも早く、黒子くんがボールを掌でぶん殴る。そのまま加速したボールを火神くんが受け止めて、なんと止めにきた緑間くんを吹っ飛ばすパワーダンクをお見舞いしてくれた。盛り上がる誠凛。息をのむ秀徳。もう何がなんだか全然分かりません。

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