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勝手に書評スペシャル

ご挨拶

この度Occupationは1万打を迎えました。いつもありがとうございます!
リクエスト企画をやりたいところですが、過去に頂いたリクエストを未だ消化できていない状況ですので代わりに管理人が過去に書いた話を自分で褒めちぎる自画自賛企画をやりたいと思います。張り切っていっちゃおー!

自画自賛するコーナー

看板作品で賞
これは文句なしに『マシンガントーク!』ですね。名実ともに当サイトの看板作品に成長しました。終わる気配が一向に見えない965の原作沿いです。「読んでるよ!」って声かけてもらえる率が一番高い作品だと思います。ツイッターで繋がったりサイトのリンクを貼り合っているあの人もこの人もマシンガントークを読んでくれていてめちゃくちゃ驚いた記憶がある。愛されていて有難い限りです。
未だに自分で読み返しても面白いなって思えるので、当サイトでまずオススメしたいのはこの作品。キャラクター同士の掛け合いが軽快で読んでて小気味いいですね。我ながらコメディ寄りの話を書くのがハチャメチャに上手い。
原作が30巻まで出ていて今27巻あたりまで書いてるので色んなエピソードがあるんですが、お気に入りのシーンTOP3はこちら。
1. 番外編『その三十分を愛しなさい』
2. 112話の黒子と主人公のやりとり
3. 27話の伊月と主人公のやりとり
これから読むよ!って方がいたら是非参考にしてみてくださいね。

元々ポルノグラフィティの同名楽曲が好きすぎるあまりに書き始めたお話なんですが、曲中に「キスして抱きしめてる時だけはホントに静かだね」って歌詞がありまして、そのシーンを書きたいがために始めたはずなのに気がつけば120話超えてて書いてる本人が一番驚いています。しかも未だにキスして抱き締めるどころか告白もしていない。最終的にはキスして抱き締められたらいいなと思うんですがその頃には150話くらいになってるかもしれません。完結までまだまだ道のりは遠いですが、最後までお付き合い頂けると嬉しいです。


最高傑作で賞
最高傑作と言いながら全然夢っぽくない作品で申し訳ないんですが、満場一致でこれです。跡部の『As he likes it.』書き出しから跡部との掛け合いから構成、タイトル、彼の美しさを讃える精一杯の賛辞、そして終わり方まで全部ひっくるめて素晴らしい。「いま氷帝にある明文化されていないルールはすべて跡部のために出来たものだ」って一文、よくこれ書けたな……と今でも読み返して自分で思いますね。どこからどう見ても完璧で非の打ち所がない素晴らしいキャラクターである跡部景吾も、実はまだ中学生で他の子と変わらない15歳の少年なんだよなっていうのを表したくて書いたお話だったような気がします。氷帝の生徒になりたい人生でした。良くも悪くも跡部の話はこれ以上のは書けないんだろうなあ。

次点でお気に入りなのが荒北の『君が神様だから』好きだって言ってもらえることが多くてめちゃくちゃ嬉しかったお話。みんな私と気が合うね。片思い拗らせてる話を書くのが上手い。(その代わり両思いの話が全然ないので増やしていきたい)この荒北の話は東堂と話しているところと終わり方が特に好きです。東堂はどうか永遠ににんまりとほくそ笑んでいてくれ。あと「だけどどれだけ羨んだって福富にはなれない」の一文がこっそりお気に入り。福富にはどうやったってなれないけど、なれないからこそ荒北に恋してるんだよなって気持ちが爆発して書いたお話でした。箱学のチャリ部に優しい男はたくさんいるけれど、いざというときに一番に見つけ出してくれるのは荒北だったらいいなと思います。


天下一品で賞
2020年に書いた短編で一番上手いこと書けたなって思ったのがこれ。ベルフェゴールの『Kill me gentry』ツイッターの夢企画に参加する用の話として書いたんですけど、上司だったり同僚だったり先輩だったりに誰かが振り回される話を書かせたら天下一品だなって我ながら思いますね。代わりにシリアスな話は微塵も書けないわけですが……。読んでくれた方から「王子がいる」って言って頂けてめちゃくちゃ嬉しかったのを覚えています。夢小説を本格的に読むようになったきっかけがベルだったので、いつか書きたいなとは思ってたんですが思い入れがありすぎて構想だけは練って5年間くらい温めてたら公開するタイミングを完全に失っちゃってました。きっかけがあってよかったです。ピンチに陥ったときにキャラクターが助けに来てくれる話、古くから夢小説界隈でも散々煎じられてきているとは思いますがいつ何時どれだけ読んでも楽しいので浴びるほど読みたいです。人生で一度はベル隊長に助けに来てもらう話を書きたかったので書けてよかった。復活夢もまた書いていきたいな。


発想が天才で賞
ぶっちぎりでこの話です。『電車に乗れない緑間』タイトルのまんま緑間真太郎が初めて電車に乗ろうとする話。何でこんなん書いたんだろうな?って未だに思うんですが、確か初代サイトの腰痛を作って一番最初に書いた話がこれだった気がするので、よっぽど電車に乗れない緑間の話が書きたかったんでしょうね。いわば処女作がこれ。どえらいね。完全にふざけて書いてるんですが意外とこのお話が好きだって言ってくれる方が多くてびっくりした記憶があります。処女作だけあって完全に勢いだけで書いてる。なのに今書いてるのより面白い気がするのが怖い。結局緑間真太郎が電車に乗れるのか乗れないのかは謎に包まれたままですが、遠近はずっと乗れないのでは?と疑っています。今後この謎が解明される日は来るのでしょうか。その時が来たら記憶の片隅でこのお話のことを思い出してもらえると嬉しいです。


青春感が溢れ出ているで賞
有難いことに「お話に青春感がある」とお褒め頂くことが多いんですが、色々書いてきた中でも青春感って言えばこれだなと個人的には思ってます。『しみゆく春ののちまでも』サイト名がmistakeだった時代に「福井と両片想いのマネージャー」というリクエストをもらって書いたお話ですね。両片想いってどんなだ……?と頭を悩ませながら書いた覚えがあります。どこの学校にも最後の方までジャケットとか上着を着ずにシャツ一枚で粘ってる男子生徒がいたと思うんですけど、陽泉だと福井がそれっぽいなと思って書きました。校内用のスリッパをローファーに履き替えてから部室に向かうのとか、スポーツバッグにフェルトで出来たお守り括り付けるのとか、高校生感を良い感じに散りばめられたかなあと自分なりに書いてて満足のいく仕上がりになったお話です。「福井がそれを付け続ける限り私はずっと福井を諦められなくなってしまいそうな気がして〜部活がなくなったこれからも、部活があった今までも、なんにも変わらないっていうの」のところが特にお気に入り。


その台詞を言わせたかったで賞
書きたいシーンや作中に出したい台詞を先に決めてから書いていく派なんですが、自分でも「おっ」と思った台詞を出せたのがこの話。緑間の『赤と青とあなたとのこと』緑間に「何やってんだよ真ちゃん、追いかけるとこだろ」って言う高尾を登場させたいがために書きました。見所はせっかく高尾に焚きつけられて主人公を追いかけに来てるのにいちいち信号を守ってるせいで全然追いつくことが出来ない緑間真太郎16歳です。緑間って絶対信号無視しなさそうですよね。
あともう一つ台詞重視で書いたのが忍田の『煌めき心中』に出てくる「さっきの続きをしよう」です。ワートリを書く一発目が忍田になると思ってなかったんですが、書いてみると中々よく出来ているなって自分でも思います。紅茶の伏線の張り方が遠近にしては珍しくオシャレで素晴らしい。


貴方が私の永遠の推しで賞
過去ログのページを見てもらえば分かるんですが、他のキャラクターはせいぜい一人につき1つ2つしか短編ないのに一人だけ8つもあるキャラクターがいるんですよね。その名も笠松幸男。私の永遠の推しです。

笠松の話、贔屓のキャラクターってことを抜きにしてもどれも結構上手く書けたなと思うのが多いんですが、お気に入りは『夜明け前には』です。元彼の笠松幸男と少し大人になってから再会してヨリを戻したい願望がだだ漏れになってる話ですね。元彼の笠松幸男っていう概念がめちゃくちゃに刺さる。「実際高校生のときから笠松の女子人気は密かではあれ確固たるものであったことを私は知っている」に全ての想いを込めて書いていたような気がします。渾身の一文ですね。二人きりのカラオケボックスで「オマエのこと何とも思ってなかったわけじゃない」って言う笠松に愛を感じたい。どう思ってたのかちゃんと言葉にして教えてくれ〜!!!(心の声)

あと笠松の話でお気に入りなのが『歩いて帰ろう』普段ヒロイン視点の一人称ばっかり書いてるのに珍しく三人称で書いたお話。「暖かい風呂と、可愛らしいエプロンはつけていないだろうが料理をする準備をしているであろう可愛い恋人と、昨日干したばかりの布団が帰りを待ちわびている」のところとか、同棲エアープレイの時に書いたとは思えないぐらいに同棲生活の真髄が描かれていますね。読んだ後にはカレーが食べたくなるかもしれないのでレトルトカレーを準備してから読むのを推奨。当時ツイッターで仲良くしていた方へ向けて書いたお話なんですが、押しつけられた当人はカレーがあんまり好きじゃなかったというオチを含めてお気に入りです。


もはや君が赤葦で賞
基本的にキャラクター視点で書くのが苦手なのでついついヒロイン視点で書いてしまうんですが、赤葦だけはめちゃくちゃ書きやすくて赤葦視点でばっかり書いてしまいます。その代表作がこれ。『Kiss and Tell』木兎さんが一切出てこない木兎と赤葦とマネージャーの三角関係のお話。△好きの原点はここからだった気がします。恋煩う赤葦の話はどうしてこんなに書いてて楽しいんでしょう。始まりから終わりまで全編気に入ってるんですが、イチオシは「でもいくら心の中で理屈をこねたところで、確かに俺は、紛れもなく今、たった今この人に、酷い目に遭わされているのだ」と「その言葉だけを頼りにこれからの三ヶ月を生きていくであろう俺を、この人は知らない」のところ。赤葦は報われない片想いが死ぬほど似合うなと勝手に思ってます。HQの中でも一二を争うくらいに好きなキャラクターなのにどうしても不憫にさせたくなってしまう……。恋愛色が強いのに珍しくハッピーエンドじゃないところと最後の最後まで木兎さんが一言も喋らないところも含めて我ながら良いなと思う一作。45巻の赤葦の「世界!!!」が好きすぎるので大人になった彼もそのうち書きたいですね。


関西弁が自然で賞
宮の『痛いの痛いの飛び出した』と一氏の『世界の呼吸が聞こえるか』です。賞の名前のまんま、関西弁が自然ですね。何せネイティブなので。関西生まれ関西育ちなので関西弁キャラ書くのめちゃくちゃ得意なんですが、身近に感じすぎてしまうのかどの作品でもあんまり推しにならないんですよね。なのでこの二人を書いたのは自分でも珍しいなって思います。確か一氏の話はリクエストもらって書いた話だったはず。リクエスト通知メール読んで「一氏」って書いてあったときのあの衝撃は忘れられません。よくぞリクエストしてくれた!
この二作はどこを読んでも惚れ惚れするほどナチュラルに関西弁を話してますが、ミャーツムの方は「北さんが結婚してしまう。私以外の女と」のところが好きで、一氏のは「好きって言うても、いいんかな」っていう終わり方が気に入っています。いいに決まってるやんか早よ言わんかーい!と自分でも思いながら書いてました。またこういうもどかしい話も書きたいですね。
稲荷崎と四天宝寺は関西弁がネックで書けないって話をちらほら耳にするんですが、せっかく彼らと同じバックボーンを持っているので今後はこれを活かしてもっと書いていけたらいいなと思います。ただどうしても私が書くと近所の兄ちゃん感が出てしまうので格好良く関西弁キャラが書けるようになりたい。ネタ提供いつでも待ってます。


リアリティがありまくりで賞
基本的に自分が経験したことや身近であったことを元にしてお話を書いてるんですが、それが特に顕著なのがこれ。『そろそろまだまだ青々と』あとがきにも書いてあるんですが途中まで筆者の完全実体験です。具体的に言うと男子バレー部の子に閉じ込められて同じく男子バレー部の先輩に救出されるところまで。ネタかな?と思われそうですがガチ。助けてくれた先輩がイケメンだったのもガチ。あのときはまさに九死に一生を得ました。まあ残念ながら私が生きているのは夢小説の世界ではなく現実なので、その後助けてくれたイケメンとは特に付き合えたりはしなかったんですけど(台無し)
中高バレー部だったのでせっかくだし実体験シリーズとして何個か書こう!と思ってたネタのうちの一つですね。ピンチのところを助けに来てくれる=王子様=及川さんしかいないな!ってことで先輩役に選ばれたのが及川さんです。なかなかにハマり役だった気がする。実体験シリーズとして書きたいなとぼんやり思ってたネタがあと二つあるのでそのうちやけにリアリティのある話をまたアップするかもしれません。そのときはどうぞよろしくお願いします。


あのとき君は天才だったで賞
過去作を読み返してあまりの解釈一致ぶりに「天才か?」と過去の自分に愕然とする瞬間が半年に一回ぐらいあるんですけど、その中でも特に天才すぎてもう二度と書けないなと思った話がこれ。赤司の『パーフェクトソース』キレキレすぎて今読んでも凄いなって思える。今じゃもう見る影もありませんが当時の遠近に一体何があったんでしょう。このときはまだ短編を簡潔に書く能力が備わっていたはずなんですが今はもうこんなに短く、されど正確に赤司のあの策略家な感じを表すことは出来ないなって思います。「僕が噂を流した張本人だからさ」のところ、めちゃくちゃ言ってそう〜!!!って今読んでもテンションが上がりますね。自分で書いてるのにね。


もう二度と書けないで賞
学生だったときに書いた話の中には思春期特有の生々しさがあるなと思ってるんですが、個人的に一番それを感じるのが笠松の『ギャングエイジ』テーマは夢小説にあるまじきまさかの『アンチ・幼馴染ラブ』です。めちゃくちゃ攻めてるね!恋愛モノにおいて幼馴染設定は鉄板ですが、実際男女の幼馴染ってそんなに上手くいくか?と思って書いたお話だった気がします。特に幼馴染設定に恨みを持っているわけではないので安心してください。読むときは幼馴染設定もめちゃくちゃ読みます。大好きです。
あとこれも攻めてるなって思ったのが青峰の『万有引力』で、そもそも発想が凄いなって感じなんですが特に「だけど彼が欲しいのは私じゃなくて、憧れを一身に受けるのは、世界の中心に君臨しているのは、私が欲しがっているものを全てかっさらっていくのはいつだって同じ人物なのだ」の一文がヤバい。青峰に狂わされていますね。このひりつくように胸に迫る感じは若さの成せる業でもう二度と書けないだろうなって思います。


今読んでも意味が分からないで賞
ジャンの『さよならの音色は美しい』です。書いてから5年以上が経った今でも何が書きたかったのかさっぱり分かりません。どうして書いたんでしょうね。あとがきにもある通りBGMがある話なんですけど曲との関連性も分かりません。ジャン・キルシュタインってめちゃくちゃ連呼してるから名前を呼びたかったんでしょうかね。進撃の世界観を表すのは私にはまだ早すぎたようです。
そして数ある短編の中でも一番トンチキだなと思う話が沖田の『サイレント・スター・シャイン』誕生日を祝うために書いた話のはずが何故かパンを作っている。当時一体何を考えていたんでしょう。残念ながらさっぱり分かりません。ちなみに遠近はご飯派です。本当に何で書いたんだろうね?


真面目な話も意外とイケるで賞
ふざけたことばかり書いているノリと勢い任せのマシンガントークとは対極にいる作品がこれ。『瑞風』夢小説サイト運営10年余りにしてようやく真面目な話も意外と書けちゃうことが分かりました。大発見!
本編の風柱があまりにも救いがなさすぎたので幸せになってほしい想いが募りまくったがために書き始めた話です。始めたときはなんちゃってシリアスラブコメディのつもりだったんですが今となってはもうラブコメ要素どこ行った?って感じですね。作中でカタカナ語を使わないことにこだわりながら書いています。なのでこのお話だけ他の作品よりちょっと堅い印象かもしれない。どの話も割とよく出来てるなって思うんですが、特にお気に入りなのは7話。友達でも恋人でもないどっちつかずの関係性が書き手の性癖なんだなってことがはっきり分かりますね。賛同してくださる方がいてめちゃくちゃ嬉しかったです。有難い。この作品はなんといっても失青様のお題との親和性が高すぎるので、タイトルにも注目して読んで頂ければと思います。

終わりに

以上、お気に入り作品の紹介でした。いかがだったでしょうか?
気がつけば二次創作サイトを始めてから10年の大台に差し掛かりそうになり作品数も増えてきたので、70を越える過去作品の中から筆者の特にオススメをピックアップしてみました。何か一つでもお気に入りの話と出会ってもらえれば幸いです。遠近はこう言ってたけどこの作品のこういうところが好きだよ!っていうのがあればモチベーションになりますので是非教えてください。いつでもお待ちしております。
これからもOccupationと管理人をどうぞよろしくお願い致します。

2020年12月3日 管理人 遠近

Inspired by Madonna
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